私達はトンネルを通り抜け、山道を川に沿って下り、木のつり橋を渡り、草の生えている細かい道を歩き続け、疲れきって一軒の小さい旅館に泊まった。
三百年前、一隻の外国の船が狭い江戸湾に入って来た。当時の人々は真っ青になり、昼間から雨戸を閉めて、夜は一晩中寝られほど恐ろしがった。しかし若者の中には、勇気を出してこの船に近づく者もいた。
将来、俳優になり、舞台に立って踊ったり歌ったりするのが彼の夢だ。