ひとりっ子の典型的(てんけいてき)なタイプの一つの特徴(とくちょう)は「自分の世界に閉じこもる」ことである。
これも、きょうだいがいないことに起因(きいん)する。きょうだいがいないため、こどものつきあい方を学習する機会もない。そのために、こどものつきあいがうまくいかない。反面、大人とのつきあい方はじょうずである。こどもの本質をよく知らない大人は、大人とつきあいがじょうずなひとりっ子を見ると、社交性(しゃこうせい)のある「よい子」と①誤解することもある。
保育園(ほいくえん)や幼稚園(ようちえん)に入学したときに、ひとりっ子は自分と同年齢の子どもたちに何を感じるか。生まれて初めて出会う、不可解な生き物にうつる。②未知(*1)との出会いである。
(*1)未知(みち):知らないこともの
「① 誤解することもある」とはだれが、何を誤解するか。
なぜ「②未知と出会いである」と言えるのか。
よそのお宅を訪問するときは、約束の時間より早めに伺うのはよくありません。先方(せんぽう)は、迎える準備に追われているかもしれないからです。10分くらいおくれていくようにするとよいでしょう。また、おくれても30分以内なら許される範囲です。もし、30分以上おくれることがわかったら、途中でかならず電話でその胸(むね)(*1)を伝えましょう。
(*1)その胸(むね):そのこと
文章の内容と最も合っているものはどれか。
高齢化(こうれいか)社会に入って、その実像(じつぞう)(*1)というものがだんだん見えてきました。社会的弱者(じゃくしゃ)になった老人(ろうじん)を若い労働力(ろうどうりょく)が支(ささ)える。だから「高齢化社会はしんどい社会になる」といわれてきましたが、そうとばかりはいえないようです。社会の第一線(*2)を退(しりぞ)いた(*3)高齢者が思ったほど社会的弱者でないことがわかってきたからです。
むしろ経験豊かな人生の先輩(せんぱい)として、まだまだ社会に必要な人たちです。体力のいることは若者に引(ひ)き継(つ)いで(*4)、高齢者には本当の経験が役立つことをしてもらわねばならない。そのためには健康(けんこう)と顔の冴(さ)え(*5)が必須(ひっす)(*6)条件、自分のためにも世の中のためにもお年寄りには長生きしてもらわねばなりません。
(*1)実像(じつぞう):本当の様子
(*2)第一線:ある方面の、いちばん中心となる位置
(*3)退く:引退する
(*4)引き継ぐ:まかせる
(*5)冴(さ)え:いい働き
(*6)必須(ひっす):絶対に必要