はい .いいえ
「日本語(にほんご)は難(むずか)しい。ひらがな、カタカナ、漢字(かんじ)。カタカナの外来語(がいらいご)は覚(おぼ)えにくいし、敬語(けいご)は何年勉強(なんねんべんきょう)しても、使(つか)えない。日本語(にほんご)は難しすぎるから、勉強(べんきょう)したくない。」と言(い)う外国人は大勢(おおぜい)います。でも、ちょっと待(ま)ってください。日本語(にほんご)は言葉(ことば)の数(かず)は多(おお)いのですが、他(た)の国(くに)の言葉(ことば)と比(くら)べると、文法(ぶんぽう)はあまり難(むずか)しくありません。難(むずか)しいのは文法(ぶんぽう)ではなくて、日本人(にほんじん)の考え方(かた)です。日本人(にほんじん)の考え方(かた)が他(た)の国(くに)の人達(ひとたち)とちょっとちがうことが多(おお)いので、言葉(ことば)の使(つか)いかた難(むずか)しそうだと思(おも)うのです。たとえば、学校(がっこう)で先生(せんせい)に「昨日学校(きのうがっこう)へ来(き)ませんでしたね」と聞(き)かれたとき、昨日学校(きのうがっこう)へ来(こ)なかったあなたは何(なに)ろ答(こた)えますか。「はい、来(き)ませんでした」ですか。それとも、「いいえ、来(き)ませんでした」です。あなたが「先生(せんせい)、私(わたし)の答(こたえ)は正(ただ)しくないのですか」と質問(しつもん)したとき、先生(せんせい)が「はい」と言(い)ったら、安心(あんしん)してはいけません。
下線の「安心してはいけません。」は、どうしてですか。