私が住んでいる団地の祭りは、毎年8月の第二日曜日の夜に行われる。踊りや歌の舞台はない。食べ物の店や、子供が遊べる輪投げ(*1)などちょっとしたゲームがいくつかあるだけだ。しかし、すべて自治会(*2)が自分たちで準備して店を出す。
団地の中央広場の真ん中に大木があり、それを囲んでテープルといすは並べられる。ここで大人はビール、子供はジュースやコーラを飲むながら、焼きそばやソーセージ、焼き鳥などを食べ、おしゃべりする。
買い物で現金は使わない。祭りの前に現金を金券(*3)に換えておくのだ。金券は100円券と50円券のみである。品物はすべて100円券と50円券で買える値段になっている。ビールが一番高く200円。おまつりももらえる。小さな子供は親から200円か300円分の券をもらい、何を買おうか、いろいろな店の前で迷う。余った金券は、祭りの終わりに、また現金に換えてもらえる。
そして、①祭りの最後にはお楽しみの抽選(4)会がある。一家に①枚配られる抽選券は、左右に同じものが二つ印刷されていて、両方に家の番号を書いて切り離す。1枚は祭りの当日。抽選箱に入れ、残りの1枚は賞品と交換する時のために取っておく。
この挑戦会の面白いところは、当たって名前を呼ばれても、その場にいなければ賞品をもらえないというところだ。そこにいても当たるとは限らないが、いなければ100パーセント商品はもらえないものだ。
(*1)輪投げ:遊びの一つ
(*2)自治会:自分たちの問題を自分たちで話し合い、解決するための会
(*3)金券:決められた場所でお金と同じように使える券
(*4)抽選:何かがもらえる人をえらぶこと