A

1969年に人類は初めて月に到達した。その後も人類の夢はとどまらず、各国は国の誇りをかけて莫大な費用を使い、先を争うように宇宙開発を進めてきた。

しかし近年、多くの国でこのような状況が問題となっている。多額の国家予算を使うにもかかわらず成果が見えにくい宇宙開発に対して、国民が疑問を感じ始めたんおだ。

現在、世界には環境問題や資源問題など速急に解決しなければならない課題が数多く存在する。同じように多額の費用を使うなら、宇宙開発よりも身近で 現実的な問題を解決することの方が優先されなければならない。政府は、我々の生活に直結するような問題にこそ、予算を使うべきである。

 B

宇宙開発に伴い近年の科学技術が発展したと言ってもよい。宇宙開発は、特に気象観測や通信、交通システムの分野で、人間生活の向上に大きく貢献して きた。人工衛星技術の進歩により信頼性の高い気象予測が可能になるなど、身近な生活でも、私たちが多くの恩恵を受けていることは誰もが認める事実だろう。

 しかし近ごろ宇宙開発に対して否定的な意見が多く聞かれるようになってきた。確かに、莫大な費用の割りに目的も成果も不明瞭だ。

だが、宇宙開発は短期間で成果が得られるものではない。これまでの成果を生かすためにも、長期的な視野に立って研究開発を進めていくべきではないだろうか。

1. 宇宙開発に対する最近の意見としてAとBで共通して触れられているのはどれか。




2. 宇宙開発について、AとBはどのように述べているか。




以下は、これから就職する人に対して書かれた文章である。

好きなことをしてもお金にはならない、というのが普通の考え方です。一日中ただ好きなゲームをしていてよい、などという職業はありません。でもじつは自分の「好き」をきわめるとかならずそこにだれかほかの人のニーズがあって、仕事があるということを覚えておいてください。

(中略)

いまは人々の「好き」が多様化しつつある時代です。食べ物の好みや服の好みだけではありません。細かいライフスタイルのちがいに人々が価値を見いだ すような時代です。カタログにないもっとちがう商品はないだろうか?これとあれの中間のサービスはないだろうか?といったぐあいです。

 これまで大きな企業が機械的にマーケティングをして提供してきたような「売れる商品」「売れるサービス」では対応しきれないようなモノ、サービス。これを「ニッチ(すき間)」とよぶことがあります。いまはまさにこのニッチが広がりつつある時代です。

こうしたニッチに気づくことができるのは、何かが「好き」な人です。自分の好みを突き進めていくと、そこに何かの不足を感じる。その不足がじつはほかの人も欲しがっていた何かかもしれない、というわけです。

 何かを好きな人ほど、何かに不足を感じている人ほど、それを仕事に変えていくことのできる可能性があります。

3. 筆者によると、「いま」はどのような時代か。




4. 好みを突き進めた人がニッチに気づくことができるのはなぜか。




5. この文章で筆者が言いたいことは何か。




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