自分というものは、日々、自分でつくり上げていくものだ。毎日の勉強や仕事、他者(たしゃ)との交流によって自然に、自分ができていく。日々の仕事をこなす、新しい企画を通す、お客様に喜んでもらう、仕事をして会社に利益(りえき)をもたらす....。そのような行為を通して、自分ができていく。(略)

  だから、自分を探すなど、(おろ)かこの上ない(*1)ことだ。そんな暇があるのなら、仕事や恋愛や趣味などに自ら積極的に飛び込んでいって、日々の作業をし、毎日悩んだり考えたりしながら、行動していくべきなのだ。

そうすることによって、自分がしっかりしてくる。他者と交流し、影響を与え合い、互いの価値観(かちかん)をぶつけ合ってこそ、自分の価値観もしっかりしてくる。しかも、他者と交流すると、自分が他者にどのように思われているわかってくる。それを通して、自分がどんな人間なのかもわかってくる。

そのようなことをしないで、どこかにあるはずの自分を探していたのでは、ますます自分は(とお)ざかる。いつまでたっても、自分など見つかるはずがない

(*1)(おろか)かこの上ない:本当にバカな
1.

「自分など見つかるはずがない」のはなぜか。





   部下が心が開いてくれないといって(なげ)く(*1)上司のなんと多いことか。そんな上司にかぎって、部下をほめようとはしない。たとえ、ほめたとしても、心底からのものではないために、部下には「お世辞(せじ)」あるいは「あだて(*2)」にしか受け取ってもらえないのだ。これでは部下が心を開くわけがない

(*1)(なげ)く:悲しく思う

(*2)あだて:相手をほめて持ち上げること

2.

「部下が心を開くわけがない」のはなぜか。





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