皆さんは寄付をしたことがあるだろうか。異常気象で食べる物が不足して困っている人や、地震で家を失った人のためにわずかながらもお小遣(こづか)いから寄付した経験を持つ人は多いだろう。その寄付に対する考え方に、今、新しい動きが起こっている。

ある会社では、社員食堂で低カロリーの定食を食べると代金の一部が寄付金と なって途上国(とじょうこく)(注)の子供たちの食生活を支援する、というシステムを取り入れている。社員としては体調管理につながるだけでなく、人を助 けることができ、会社としては社員の健康を支えながら社会貢献(こうけん)ができるので、社員にとっても会社にとっても一石二鳥というわけだ。

また、「寄付つき」の商品を販売する企業も増えている。特定の商品を買うと売り上げの一部が寄付されるというもので、他の商品と比べるとやや値段は高いが、商品を買えば、同時に寄付できるという手軽さが消費者に歓迎され、売り上げを伸ばしているという。

これまでの寄付はわざわざ募金の場所へ足を運んだり、銀行からお金を振り込んだりしなければならないものが多く、社会貢献に関心はあっても寄付をするのは 面倒だと実際の行動には移さない人も少なくなかった。そこに目をつけたのが新しい寄付の形で、これまでと比べ手軽に寄付できるようになり、社会貢献がしや すくなった。さらに、企業にとっても自社のイメージの向上や売り上げの増加などメリットの多い取り組みとなっている。

このように寄付は慈善(じぜん)のためというばかりでなく、寄付をする側にもプラスになる活動としてとらえ直され始めている。

(注)途上国(とじょうこく):経済成長の途中にある国

1. 社員食堂で低カロリーの定食を食べることがどんな良い結果につながるのか。




2. この文章では、これまでの寄付にはどのような問題があったと述べているか。




3. この文章における新しい寄付とはどういうものか。




写真家の北井一夫さんから教えてもらったことでもあるのだが、僕は写真は50.50
の表現物だと思っている。カメラを間に置いた向こう側とぼくとの表現性が、フィフティ.フィフティ(注1)の割合で成り立っている。つまり100
パーセント僕の表現だと恐れ多くていえないのだ。向こう側が表現しているものをカメラでサッと横取りして(注2)いるにすぎないでも一方で、その表現だと認めてカメラを向ける僕がいるからこそ、向こう側の表現が生かされて像に結実する(注3)わけだ。

注1:フィフティ.フィフティ:50 対50、半分ずつ
注2:横取りして:奪う
注3:~~に結実する:~~として完成する

4. 筆者は写真をどのようにとらえているか




以下は、ある会社が新商品の発表会で来場者に渡した案内である。

ご案内

本日は東西インテリア新作べッド発表会にご来場くださり、まことにありがとうございます。

商品購入(こうにゅう)(注1)をご希望のお客様は、受付でお渡ししたご来場者カードに商品番号をご記入いただき、販売スタッフにお渡しください。販売ス タッフがお届け先やご希望日をお伺いし、その後、お会計となります。なお、その際に会員証を提示(ていじ)(注2)されますと5%割引とさせていただきま す。

何かご不明な点がございましたら、お気軽に販売スタッフにお声をおかけください。

(注1)購入(こうにゅう):買うこと
(注2)提示(ていじ)する:見せる

5. 商品を買いたい場合はどうすればいいか。




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